平成19年9月26日(決算審査特別委員会)
○浅野文直
それでは、私は4点につきまして一括で関係局長にお伺いいたします。
まず、健康福祉費4款8項6目医療対策費委託費に関しまして、南部小児急病センターについて伺います。まず、平成18年度及び直近の小児急病外来ストップの時間について病院局長に伺います。
本年3月の予算審査特別委員会でも、予算の算定根拠に始まり、小児急病医療体制について健康福祉局長とやりとりをいたしましたが、そのときの答弁で、南部小児急病センターは患者数も4%程度の増が見込まれており、緊急な対策が必要となっている現状から、川崎市医師会並びに関係局等と協議し、体制強化を検討するとのことでした。その後の進捗状況を健康福祉局長に伺います。また、川崎市としては、小児急病外来ストップの解消に向けての対策を具体的にどう講じるお考えなのか、来年度の予算措置への考えを含めて伺います。
次に、7款2項4目建設費道路橋りょう費道路整備費中の工事請負費等を中心とする公共工事のおくれとそれに伴う契約の解除について伺います。公共工事といっても多様ですので、今回は電線共同溝工事を例に伺います。
まず、建設局長に伺いますが、電線共同溝工事において工事完了予定期日内にどの程度の工事件数で完了を見ているのか、状況を伺います。また、おくれた工事の期間と主な延期理由について伺います。
関連して、財政局長に伺いますが、こうした工事で予定どおり着工できないなどの場合、工事の中止や契約の解除について、川崎市ではどのように取り決められているのか伺います。また、それに基づいた解除等の実績についても伺います。
続きまして、まちづくり費9款1項2目住居表示整備費、及び、関連して、高津区・宮前区野川地区の住居表示についてまちづくり局長に伺います。まず、これまでの川崎市内及び宮前区内における住居表示の実施状況について伺います。
また、今年度の実施状況と来年度における住居表示の計画を伺います。さらに、高津区、宮前区の両区にまたがる野川地区は、人口3万2,000人、1万3,000世帯と非常に大きな町会となっています。これまでにも、区内の議員を中心にこの議場でも取り上げられていますので、御承知のとおり、訪問や配送などでも非常に不便となっています。陸の孤島として残さないためにも早急な住居表示の実施を求めたいと思いますが、野川地区の住居表示について、市内での優先順位をどのように考えているのか伺います。重ねて、野川地区の住居表示に向けた今後の具体的なスケジュールについても伺います。
続きまして、防犯カメラの設置につきまして市民局長に伺います。宮前区梶ヶ谷のトンネル内で昨年9月に近くのアパートに住むアルバイト、黒沼由理さんが刺殺されるという痛ましい事件から、一昨日の23日で早くも1年がたちました。しかし、いまだに犯人の逮捕に至っておりません。
ただでさえ、このトンネルは全長約170メートルと長い距離を持ち、昼夜を問わず利用者は怖さを感じています。
このトンネルを少しでも明るくきれいにしようと、地元中学校生徒の発案のもと、地域の皆さんや塗装業者の協力によりトンネル内に海の壁画が完成したのもつい先月末です。しかし、御承知のとおり、心ない者たちによりスプレーによる落書きがなされ、区役所職員を初め、野川中学校のPTAや教師たちにより落書きを消して壁画の修復をせざるを得なくなりました。トンネルの長さ、昼夜を問わず暗いこと、殺人事件が未解決であること、壁画作成という地域による明るいまちづくり活動に対してスプレーによる落書きという挑戦的とも言える背信行為があったことなどから、防犯カメラの設置を求める声が大きくなっています。今後の取り組み、特に防犯カメラの設置について市民局長に伺います。以上です。
◎病院局長(菊地義雄)
川崎病院小児急病センターについての御質問でございますが、南部小児急病センターにつきましては土曜、日曜、休日及び平日の夜間に患者の受け入れを行っておりまして、平成18年度は年間1万5,299人、1日平均約42人となっております。また、本年4月から8月までの患者数は5,771人、1日平均約38人となっております。
次に、救急ストップ時間についてでございますが、昨年度の1日平均88分から今年度は40分程度に短縮したところでございます。これは関連大学の医局等から臨時の宿日直医師を確保したことによるものでございます。しかしながら、現状の対応につきましてはあくまでも緊急避難的な措置でございまして、常勤の小児科医師を確保し、常時2名の宿日直体制をとるなど、本来のあるべき小児医療体制を確立したわけではございませんので、引き続き小児科医師の確保に向け、全力で取り組んでまいりたいと存じます。以上でございます。
◎健康福祉局長(長谷川忠司)
南部小児急病センターについての御質問でございますが、初めに、医師会等との協議についてでございますが、夜間における小児科救急におきましては、小児科医師の確保が極めて困難な状況となっているところでございまして、川崎病院内に設置しております南部小児急病センターにおきましては、外来診療を担う初期救急医療体制と入院診療との両立を図ることが課題となっております。
この対策といたしましては、開業小児科医の協力を得ることが必要であり、医師会と協議を行っておりますが、医療事故対策及び協力医師の勤務条件等の課題があるところでございます。また、医師会からは北部小児急病センターの小児科医師の確保についても現状維持に苦慮しているとも伺っておりますので、協議の継続が必要となっております。
今後につきましては、川崎市医師会や関係局等と協議しながら検討してまいりたいと存じます。以上でございます。
◎建設局長(大川昌俊)
公共工事の工期延期についての御質問でございますが、平成18年度の電線共同溝工事につきましては、主要地方道世田谷町田ほか計6件ございまして、それぞれおおむね1カ月から1年の工期延期を行っております。
その主な延期理由につきましては、占用物件の移設に伴う占用企業者との協議調整に時間を要したためでございます。以上でございます。
◎財政局長(秀嶋善雄)
工事の中止等の取り決めについての御質問でございますが、発注者である本市が工事用地等の確保ができないなどにより請負者が予定どおり工事を施工できないと認められるときは、工事請負契約約款第21条の規定により、工事発注局において工事中止の通知を行い、工事の全部または一部の施工を一時中止させなければならないことになっております。また、その際、必要があると認められるときは、工期もしくは請負金額を変更するとともに、一時中止に伴う増加費用などを請負者が必要としたときは、その必要な費用を本市が負担しなければならないことになっております。
また、約款第50条におきまして、この工事の施工の中止期間が工期の2分の1を超えたときは、請負者が契約を解除することができることになっておりますが、本市におきましては、この規定による契約解除の実績はございません。以上でございます。
◎まちづくり局長(寒河江啓壹)
住居表示についての御質問でございますが、まず、本市の取り組み状況につきましては、地番が広範囲に錯綜している地区で、地元住民の方々の住居表示に対する御理解や機運の高まりなどを勘案いたしまして、順次実施をしております。
次に、平成18年度末までの市内の住居表示の実施状況につきましては、対象面積約1万1,881ヘクタールのうち約8,351ヘクタールを実施しており、進捗率は約70%となっております。また、宮前区内の実施状況につきましては、対象面積約1,851ヘクタールのうち約1,011ヘクタールを実施しており、進捗率は約55%となっております。
次に、平成19年度の実施予定地区につきましては、幸区小倉地区、高津区下作延・久地地区及び麻生区万福寺地区の3地区を予定しております。
次に、野川地区につきましては、平成17年1月から野川町内会の代表の方々などと協議を開始し、平成18年5月には野川地区の関係町内会及び自治会の役員の方を対象に事前打合会を開催し、住居表示の必要性及び実施基準や住居表示の取り組み方などについて説明をさせていただきました。
また、今後のスケジュールにつきましては、野川地区は地番が錯綜し、区域が広く、世帯数が多いことなどから必要性の高い地区であると認識しておりますので、地元の方々と事前打合会を重ねながら住居表示検討委員会の設置に向けて取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
◎市民局長(小宮山健治)
梶ヶ谷トンネルに防犯カメラを設置することについての御質問でございますが、梶ヶ谷トンネルの安全対策につきましては、宮前区安全・安心まちづくり推進協議会が中心となって取り組みが進められておりまして、防犯カメラの設置については、監視体制などの管理面の課題があるとのことでございます。
今後、防犯カメラの設置につきましては、安全・安心なまちづくりの観点から、関係局区が協力、連携を図ることを目的として、本年3月に設置されております安全・安心まちづくり庁内連絡会議におきましても協議してまいりたいと存じます。以上でございます。
○浅野文直
再質させていただきます前に、住居表示と防犯カメラなんですけれども、先にちょっと要望させていただきたいと思います。
住居表示につきましては、市内で70%、宮前区内で55%が進捗ということなんですけれども、実際は、もう区画整理等が終わっているところは余り必要のないところがかなりあるわけでして、実際のところは、これ以上にある程度は進んでいると。ですから、宮前区や高津の野川のように本当にやらなければならない場所というのは大分限られてきているわけですよね。その中でも野川という地域は非常に人口が多くなって、訪問するのにも非常に大変な場所になってしまっている。とにかく場所が広いだけに、打合会等をどんどんきちんとタイムスケジュールを切って行っていただいて、例えば尻手黒川道で切るのか、地元の方々の意向を尊重しながら何分割かしていただきながら順次進めていっていただかないとなかなか進まないだろうなと。ですので、ぜひ、この準備会から早いうちに住居表示検討委員会の設置ができるように、地元住民の皆様との打ち合わせを進めていただきたいと思います。
また、防犯カメラの設置につきましては、以前、区の安全・安心まちづくり協議会でも検討いただいた。そのときにはとりあえず設置はされなかったわけでありますけれども、そのときには今回のような壁画に対するいたずらが起こるということが想定されておりませんでしたし、何とか犯人も捕まるんじゃないかという見方もあったかと思うんですが、大分時間もたってきております。今回のような事件がまた起きておりますので、地域の防犯活動をされている方々や地元住民の方からも声が大きくなっておりますので、改めてお返しをしたいと思いますので、ぜひ宮前区にお持ち帰りいただきまして御検討いただきたいと思います。
次回お聞かせいただけるのは、恐らく宮前区長さんが来るのは12月議会の本会議になるのかと思いますので、ぜひ早急にこの地域にはこういった防犯体制の整備に向けて防犯カメラの設置ができるように進めていただきたいと思います。
それでは改めまして、南部小児急病センターについてでありますけれども、病院局長の答弁では、平成18年度分の救急ストップは例年並みだが、本年度からは臨時の宿日直医師の確保に奔走して救急ストップを約半分の1日平均40分程度に短縮しているとのことなんですけれども、これは何も好転しているわけではないですよね。相変わらず現場は非常事態が続いていることを示しております。市民病院の先生方は厳しい勤務状況下に置かれていることに変わりはないわけであります。何より市民、患者のためには、病診連携の延長にこの急病センターも位置づけていただいて、いわゆる救急搬送の中でも、大多数の程度の軽い患者さんと一部の本当に重篤な患者さんとを適所で治療に当たっていただける、そういった環境づくりこそ必要な措置であります。
健康福祉局長の答弁では、医師の確保を理由に来年度も場合によっては何も進まないのではないかという疑念が生まれます。待っていても小児科医師を取り巻く環境はすぐによくなることなどございません。民間病院でも18時過ぎまでは開院していることもございます。また、急病センターで特に込む時間帯というのは準夜勤、夜7時から深夜24時近くまで、親御さんが会社から帰ってきてから自分たちが連れて行けるような時間帯に集中することがあるわけでございますから、最も多忙なこういった時間帯の準夜帯だけでも、タイムシェアというのとはまたちょっと違うんですけれども、地元医師会の先生方に御協力をしていただくとか、いきなり毎日診ていただくことをお願いしたら、確かに地元医師会の先生方も確保がなかなか厳しいだろう。ですから、週1日、地元の先生方がお休みの前日だけでも何とか輪番制で協力いただけないか。こういった形で一歩でも二歩でも進めていかないことには、いきなり何とか全部やっていこうということでは難しいと思います。
ですから、それに向けた本市のまずハード面での整備方針をしっかりと示していかなければならない。川病の中でやるのか、外に出すのか、そういったことも含めて提示していかなければ、御協力をいただく方々も御判断に迷ってしまうだろうなと思いますので、改めて健康福祉局長に伺いたいと思います。
また、公共工事のおくれについてでありますけれども、答弁では、6件すべてがおくれている、中には1年も工期延期があるということであります。資材の高騰や管理を含めた人員の配置を考えれば、受注企業にとっても死活問題であります。設計のあり方、担当者等のスムーズな引き継ぎなど、発注者として工事完了予定期日に少しでも近づける方策をとる必要があると考えますが、占用企業者との協議調整はもちろんですが、考えられる対策を建設局長に伺います。
また、財政局長の答弁のとおり、川崎市工事請負契約約款の第47条から第50条には解除規定があるものの、実績はありません。なぜ工事が大きくおくれても、時によっては着工自体が大きくおくれても解除実績がないのか。それはやはり運用規則、ガイドライン等の明確な取り決めがないためであると考えます。
例えば、約款にあるこの中止期間の定義といったものはどういったものなんでしょうか。期間については上限が6カ月、工期の2分の1、または一部の中止の場合はそれ以外の工事完了から3カ月となっています。しかし、中止とは何をもって中止なのか明確にしておりません。ですから、例えば、一部の工事が終わって3カ月間実際は何も着工していなくても、工事が進んでいなくても、占用企業者と何らかのコンタクトはとったんだと、だから中止になっているというわけではないという見方をする方もいらっしゃれば、全く工事が進んでいないんだから中止そのものじゃないかという方々もいらっしゃる。こういったことで、発注者側も受注者側も明確に何をもって中止として当たれるのか、解約ができるのか、解除ができるのか、または市として中止にしなければいけないのか、これを明確にしなければならない。
これが、例えば中部地方整備局の「設計図書の照査ガイドライン」などでは、中止にしなければならない――できるではなくて、ねばならないといった事項や費用負担などをしっかりとうたっています。工事請負契約約款を実効性のあるものとし、現場の職員も共通で明確な対応をとれるようにするために運用規則を定めるべきと考えますが、財政局長に伺います。以上です。
◎健康福祉局長(長谷川忠司)
南部小児急病センターの課題に対する具体策についての御質問でございますが、開業小児科医師の協力につきましては、開業医自身の昼間の診療を考慮する必要がございますので、夜間の時間帯を準夜、深夜に分けるといった2交代診療や月単位のローテーション診療といった方策などを勘案しながら川崎市医師会と協議し、協力体制の検討を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
◎建設局長(大川昌俊)
工事完了予定期日に近づける対策についての御質問でございますが、電線共同溝の工事につきましては、占用企業者との事前の協議調整を行い、整備を進めておりますが、より一層工期を短縮するため、前年度までに計画段階での埋設物の試掘や占用物件の移設を完了させてまいります。
このことにより早期発注を行い、工期内に工事が完了できるよう努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◎建設局長(大川昌俊)
工事中止に係る運用規則についての御質問でございましたが、一時中止に伴う工期や請負金額の変更等について明確な基準を設けるなど、より適正な運用に向け、工事担当部局と検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○浅野文直
建設局のほうでは、工事の完了予定期日に近づけるために事前の設計の前に試掘なんかもしっかりやるんだということでありますし、また、財政局長からは工事担当部局と検討していきたいということでございますので、ぜひ早急にガイドラインもしっかりと定めていただきたいと思います。
健康福祉局長、南部小児急病センター、いろいろと方策は考えていただいているようなんですが、余りお金の話はここでは出しませんけれども、確かに民間の先生にお願いするにしたって、ただでやっていただけるわけじゃないですから、お金もかかります。ただ、この議会でも、政党を問わずに、何度もこの問題をやりとりさせていただいていますよね。市としては、これは重要な課題として解決するんだという認識を持っているんだということでよろしいんですよね。それをまずちょっと確認させていただきたいんですけれども。
◎健康福祉局長(長谷川忠司)
南部小児急病センターの認識についての御質問でございますが、今までも本議会でいろいろと御質問がございましたとおり、私どもとしては小児急病センターをきちっとした形で整備していく重要性については認識をしているところでございます。以上でございます。
○浅野文直
そうしますと、それこそ来年度予算に向けても、まずハード面を、どこで診療するのか、実際に民間の方にどこまでまずはお手伝いいただけるのか、そこのお手伝いしていただきたいのか、そこら辺もやっぱり明確にしていかないと、なかなか医師の確保が難しい難しいという大きな問題と財政的にある程度お金がかかるんだからということで進んでいかないだろうなと。
今、よく周産期の問題がいろいろと事件として出ますけれども、小児の問題も同じような厳しい状況に置かれているわけですよね。とにかく、適所での治療に当たっていただけるように、中核病院の先生方に本当に重篤な患者さんをまず診ていただく。場合によっては入院しているお子さんの緊急な手術も入ってくる。そういう状況でありますから、何とかして、救急の中でもどちらかといえば軽い方々は小児急病センターのほうである程度診ていただける土壌を中核病院の先生以外でやはりつくっていかなければならない。
ですから、それに向けては、何度もここで取り上げているにもかかわらず、では、実態としてどういうふうにやっていくのかというのがなかなか見えてこないんですよね。先生方の確保が難しい難しいというお話は出ます。それはわかりますけれども、同時に、市として、どういったハード面の整備をするから、そこで民間の先生方にもどの程度の協力をいただくのか、それをしっかりとお示ししながら地元医師会の先生方とも協議を重ねていただいて、早急にこの南部小児急病センターにおける外来ストップが起きないように、しっかりとした対応を強く要望いたしまして、質問を終わります。