[平成12年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)]-[12月13日-06号]-P.297
◆委員(浅野文直)
◆浅野文直 委員 私は,健康福祉局長に,老人いこいの家の運営委託料について,また,国民健康保険徴収嘱託員について,それぞれ一問一答方式にて伺います。
初めに,日本社会全体が急速に高齢化が進む中,本市も例外なく10月現在で高齢化率が12.4%となっており,そうしたことから人生80年時代を豊かで生きがいのある生活が送れるように,さらに積極的に福祉施策の拡充に取り組んでいかねばなりません。そうした中,老人いこいの家の利用者も増加していることと思いますが,老人いこいの家の設置数,利用者数と運営委託料の推移について伺います。
◎柏木靖男 健康福祉局長 老人いこいの家についてのご質問でございますが,老人いこいの家は高齢者の生きがいや触れ合いの場としての機能に加え,地域での支え合いや助け合いのための地域福祉の拠点施設として整備しており,現在46ヵ所設置しております。
次に,利用者数の推移でございますが,平成9年度は55万1,000人,平成10年度は55万9,000人,平成11年度は59万1,000人の方が利用しております。また,運営委託料の推移でございますが,平成9年度は1億9,745万円,平成10年度は2億765万円,平成11年度は2億452万円でございます。以上でございます。
◆浅野文直 委員 利用者は年々増加している。平成10年度から平成11年度では5万人近く増加しているにもかかわらず,運営委託料は若干減少しております。そこで,運営委託料について,人件費を除くと1施設当たりどの程度の額となるのか,その内容についても伺います。
◎柏木靖男 健康福祉局長 老人いこいの家の運営委託料についてのご質問でございますが,老人いこいの家の平成11年度の人件費を除いた1ヵ所当たりの運営委託料は平均186万8,000円で,その内容といたしましては,消耗品費,通信費,教養講座事業費,健康教室事業費,光熱水費,修繕費等でございます。以上でございます。
◆浅野文直 委員 運営委託料は平均186万8,000円ですが,そのうち光熱水費,修繕費等として社会福祉協議会にプールされる分が百二,三十万円と伺っております。実際に運営委員会が使える予算は60万円を切ることとなります。また,その内訳を宮前区内のある老人いこいの家の平成11年度予算を参照してみますと,ごみ袋,洗剤,新聞,図書,お茶,入浴・トイレ用品などの消耗品費で16万5,000円,会議費で1万5,000円,通信費で5万5,000円,その他の支出に13万5,000円で実質の事業費に回せるのが36万3,000円です。内訳は,教養講座費22万3,000円,ミニデイ事業費12万円,その他の事業費が2万円という状況であります。運営委員からは,利用者数が増加しているにもかかわらず,それに見合った予算がとれないために,最低限の消耗品を除くとわずかな事業費となり,開きたい講座が開けない,講師料が支払えないといった声が上がっております。お茶なども自己負担にしていただき,新聞もとるのをやめようかという現状です。1施設当たり440万円を超える市の予算に見えますが,人件費,光熱費,また簡易修繕費を除くと,実際の事業費には1割にも満たない金額になります。こうした現状を見てどうお考えになるのか伺います。
◎柏木靖男 健康福祉局長 老人いこいの家の事業費についてのご質問でございますが,老人いこいの家の事業といたしましては,書道,華道,鎌倉彫,健康体操,フォークダンス等の教養講座を開催しており,その内容につきましては,各老人いこいの家の運営委員会で協議,決定しております。また,運営委員会におきましては,講座内容の定期的な見直しを行うとともに,受講者の自主講座への移行やボランティア講師等の活用を図っているところでございますので,教養講座事業につきましては,現在のところ計画に沿って行われているところでございます。以上でございます。
◆浅野文直 委員 計画に沿って行われているということでありますが,現実にボランティアで運営をされています委員会からは,先ほど述べさせていただきましたような現状で,大変厳しい事業費の予算をぜひしっかりと把握して,また,教養等の新しい講座を開く際には市の方からもいろいろと指導もしているようですので,そういった相談にも積極的に乗っていただきまして,これから人口がさらにふえる老人いこいの家の事業をサポートしていただけるよう強く要望したいと思います。
また,設備面についても,畳がなかなかかえてもらえない,床をフローリングにしてもらえればダンスが開けるといった声も出ているんですけれども,畳,床,機器の修繕や建物の改善要求には,どう対処されたのか伺います。
◎柏木靖男 健康福祉局長 老人いこいの家の設備の改善についてのご質問でございますが,老人いこいの家の設備のうち軽易な修繕は,管理,運営をお願いしております川崎市社会福祉協議会が一括管理している運営委託料の中の修繕費から対応していただいております。また,補修内容の規模が大きい場合や会食,ミニデイサービス等の事業支援のための改修は,健康福祉費の施設整備費により対応しているところでございます。以上でございます。
◆浅野文直 委員 限られた予算の中での対応ですので,もちろん,すべての要求には対応できないのは当然ですけれども,豊かで生きがいのある老後といいますか,高齢化社会を迎えるに当たっては,ぜひ老人いこいの家の設備面にも目を向けていただきたいと強く要望をいたしまして,次の質問に移ります。
国民健康保険徴収嘱託員についてですが,これはほかの委員からもご指摘がありましたので,簡単に触れさせていただきます。不納欠損額が12億9,697万9,142円と多額になっており,私も前議会でも収納体制の効率化などについて質問いたしましたが,今回はその中でも徴収員に的を絞って伺います。
まず,賃金総額2億4,000万円となっているこの徴収員の人数と業務内容がどのようになっているのか,また,前回の答弁から徴収員1人当たり月平均1,066件,延べ年間96万件を徴収に訪問している計算になりますけれども,その際に口座振替の依頼をされているのか,また,依頼するように研修会等で指導されているのか伺います。また,事務取扱要領では口座振替の依頼等の項目がないんです。手元にこの資料,要領をいただいたんですが,そちらの要領の中には,徴収員が口座振替の依頼をするようにという指導が1項目から14項目まで見ても見当たらないんですね。そういった現状を健康福祉局長はどのように考えているのか。そして,口座振替の方々を年々ふやしていかなければ,この収納体制の効率化は一向に進まないのではないかと思います。そこで,口座振替の方々をふやすために目標値を定めるべきだと思いますが,考えを伺います。
◎柏木靖男 健康福祉局長 国民健康保険徴収嘱託員についてのご質問でございますが,まず,人数につきましては現在75名でございます。次に,業務内容につきましては,現年度分保険料の集金を主な内容といたしておりまして,平成11年度末における集金対象世帯数は約9万9,000世帯となっておりますが,そのうち約1万9,000世帯は前納制度をご活用いただいております。また,保険料の集金以外にも,国保だよりの配布,更新時の被保険者証の交付など被保険者との連絡調整に関する業務も行っております。
次に,国民健康保険徴収嘱託員によります口座振替勧奨につきましては,被保険者の方々の事情を勘案しつつ行っておりまして,年に数回開催しております研修会の中でも口座振替の推進を指導しているところでございます。
次に,徴収嘱託員事務取扱要領につきましては,口座振替推進の重要性にかんがみまして,ご指摘のとおり要領上明確に位置づけるよう早急に改正してまいりたいと存じます。
次に,口座振替の目標値の設置につきましては,保険料収納率の向上にとって有意義なものと考えられます。本市といたしましては,現状の口座振替利用世帯割合が50%弱であることから,当面,約60%を目標値として勧奨に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。
◆浅野文直 委員 徴収嘱託員事務取扱要領の改正には,早急に取り組んでいただけるということですので,ぜひ改正して,また,研修会等でそれに沿ってご指導いただきたいと思います。口座振替になったからといって,そのまま不納欠損額の割合が減っていくものでもありませんけれども,徴収件数が減っていくことになれば,徴収員が,75名が70名でも済む状況になっていく。ですから,収納体制の効率化等を考えても,ぜひ口座振替は進めていただきまして,年々パーセンテージを上げて,効率化を図っていただきたいと強く要望しまして,質問を終わります。