[平成11年 第3回定例会]-[07月05日-05号]-P.267
◆13番(浅野文直)
◆13番(浅野文直) 私は,事前に通告してある3点について,関係局長に一問一答でお尋ねいたします。
それでは,初めに市民局長に,行政サービスコーナーの設置についてお尋ねいたします。まず,市内の行政サービスコーナーの設置状況とサービス内容,そして,証明書交付機導入による即時交付実施前後の利用状況についてお尋ねいたします。
○副議長(佐藤忠次) 市民局長。
◎市民局長(飯村富子) 行政サービスコーナーについてのご質問でございますが,行政サービスコーナーは,市民の皆様が通勤や買い物などの折に利用頻度の高い証明書の請求ができるように,交通の要所となっております駅周辺に設置しているものでございます。現在は,川崎駅地下街,JR南武線武蔵小杉駅舎下及び武蔵溝ノ口駅前再開発ビル内の3ヵ所に設置いたしております。
次に,サービスの内容についてでございますが,1つには戸籍謄抄本,2つには住民票の写し,3つには住民票記載事項証明書,4つには印鑑登録証明書,5つには外国人登録済み証明書の5種類の証明書交付と,あわせまして市政の案内を行っているところでございます。
次に,利用状況の推移でございますが,平成8年10月から,1つには土曜,日曜日の開設,2つには,証明書交付機を導入し,戸籍謄抄本以外の証明書の即時交付を実施することにより,サービスの充実を図ってきたところでございます。このことによりまして,平成10年度の利用件数は,川崎行政サービスコーナーでは4万7,517件となり,即時交付と土曜,日曜開設が実施されておりませんでした平成7年度に比べ3.5倍にふえております。また,小杉行政サービスコーナーは,2万1,704件で3.7倍にふえております。溝口行政サービスコーナーは,平成9年9月にオープンいたしましたが,平成10年度の利用件数は4万1,277件となっております。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 浅野議員。
◆13番(浅野文直) ただいま答弁いただき,既存3ヵ所の利用状況から,多くの市民が利用されていることがわかりました。川崎駅,小杉駅,溝口駅はそれぞれ乗降客が多く,利便性の高い駅でありますが,現在の各区の人口を見ますと,宮前区が一番多く,間もなく20万人を超える勢いであります。また,東京都,横浜市方面へ通勤されている人々も多く,私自身が宮前区内3駅で行ってきたアンケート調査によれば,区役所を利用する区民1人当たりの回数は年5回という回答が71%と一番多く,その人たちも,宮前区に土曜日,日曜日,祝日,そして夕方以降も交付可能な行政サービスコーナーの設置を望む声が大変多く寄せられています。そこで,宮前区内への設置計画について考えをお尋ねいたします。
○副議長(佐藤忠次) 市民局長。
◎市民局長(飯村富子) 行政サービスコーナーの宮前区への設置についてのご質問でございますが,宮前区につきましては,従来から設置のご要望が強かったところでございますし,また,区役所が駅から離れていることなどを勘案いたしまして,このたび策定いたしました新・中期計画の中に位置づけしたところでございます。なお,設置場所につきましては,通勤や買い物などの折にご利用いただくということからいたしまして,宮前区内の田園都市線の駅で利用する方々が最も多い鷺沼駅周辺を予定いたしております。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 浅野議員。
◆13番(浅野文直) ただいまの答弁より,新・中期計画における位置づけがわかりました。市民局長もよくご存じと思いますが,宮前区役所を利用する場合,駅から一山越えねばならず,高齢者や幼児を連れた主婦にとっては大変に苦労のあるところであります。また,直通バスの通っていない地区も多々あり,人口の増加,交通の利便性などからかんがみましても,この際,宮前区の鷺沼駅へ一刻も早く行政サービスコーナーを設置され,サービスの開始をされますよう強く要望しておきます。
次に,総合企画局長にパスポートセンターの設置についてお尋ねいたします。県との協議を持ち,開設が予定されているパスポートセンター川崎支所の開設時期と場所,業務内容並びに現在の川崎市民のパスポートセンターの利用数,また,川崎地区行政センターの出張所窓口の利用状況をお尋ねいたします。
○副議長(佐藤忠次) 総合企画局長。
◎総合企画局長(君嶋武胤) パスポートセンターについてのご質問でございますが,まず,パスポートセンター川崎支所につきましては,平成12年4月を目途に,川崎駅西口にございますソリッドスクエアビルに新設される予定でございます。また,取り扱い業務は一般旅券にかかわる申請受け付け,申請者及び申請書,記載内容の確認,旅券の発行などで,開所時間や発行までの期間も含め,横浜の本所や厚木の支所と同じ業務内容であると県から伺っております。
次に,川崎市民のパスポートセンター利用者数でございますが,平成10年度の実績では約7万6,000名,また,川崎地区行政センター出張窓口での取扱件数は,業務を開始した昨年7月からことしの3月までで約7,000件,1日平均約200件と伺っております。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 浅野議員。
◆13番(浅野文直) ただいまの答弁にて,パスポートセンターを利用する市民が大変多いことがわかります。これによれば,パスポートセンター川崎支所は市民の利便性向上となり,うれしいことではありますが,今現在,横浜市中区にパスポートセンター本所があり,仮に川崎駅に支所を設置した場合,距離的に見ても利用者の重複となるだけで,多数の市民にとっては利便性の向上につながるとは考えにくいと思われます。南北に細長い地形の川崎市は,北部4区で約70万の人口を抱えておりますが,例えば北部宮前区の鷺沼駅を利用される方は,従来までの横浜本所までは電車で35分,それに対し,川崎駅までは最短で27分,電車の乗り継ぎ時間のロスを考えれば,さらに時間を要すと思われます。さらに,北部麻生区の住民の場合は,地形的な点から見て,川崎駅より厚木支所へ出向く方が明らかに早いことになります。こうした事態が十分に予測されることから,せっかく川崎市内へ設置される支所の開設場所は,より多くの県民,市民の利便性と市民サービスの向上に向けて,むしろ溝口や小杉方面への開設が妥当と思われます。そこで,設置場所についての考え方を伺います。
○副議長(佐藤忠次) 総合企画局長。
◎総合企画局長(君嶋武胤) パスポートセンター川崎支所の設置場所についてのご質問でございますが,現在,県内のパスポートセンターは,ご指摘のとおり,横浜市と厚木市の2ヵ所にございますが,近年の海外旅行ブームや企業活動の国際化等を背景にいたしまして,パスポートの発給件数が増加いたしまして,それぞれ大変混雑していることなどから,県が全県的立場に立って新たなパスポートセンターの設置を検討し,本市もまた川崎市内への設置を強く要望してきた経緯がございます。このたびの選定に際しましては,かねてより本市が県施設について積極的に誘致してきたことに加えまして,川崎市民はもとより,湘南地区や三浦半島地区などから東京方面への通勤・通学者など,広く県民の利便性向上が図れること等から,外務省の了承も得られまして,本市の都心であり,神奈川県東北部における主要な交通結節点である川崎駅周辺地区が選定されたものと伺っております。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 浅野議員。
◆13番(浅野文直) ただいまの答弁によれば,川崎駅の乗降者数と京浜急行利用者への利便性について示されましたが,パスポートセンターの開業時間と南北に細長い本市の地形等を考えれば,川崎駅周辺地区での開設が多くの市民,県民の利便性向上につながるとは思えないのであります。再度述べさせていただきますが,川崎駅から近い距離に既に本所があり,今後利用することになる川崎市北部70万人の県,市民には,時間的にも距離的にも大して利便性の向上にはならないと思いますので,設置場所の変更の必要があると強く思います。これらを踏まえ,再度設置場所の計画変更について考えをお尋ねいたします。
○副議長(佐藤忠次) 総合企画局長。
◎総合企画局長(君嶋武胤) パスポートセンター川崎支所の設置場所について再度のご質問でございますが,旅券の発行業務は,旅券法に基づきまして外務大臣から神奈川県知事に委任された事務であるという性格上,先ほど申し上げましたとおり,パスポートセンターの新設やその設置場所につきましても,外務省の了解を得ることが必要でありまして,国との協議の中で,県が全県的立場で川崎市の都心としての川崎駅周辺地区を選定したものと伺っております。また,本市といたしましても,神奈川県で3ヵ所目のパスポートセンターが,ほかの都市ではなく川崎市内に設置されるということは,今まで以上に市民の利便性向上に寄与すると考えておりますので,ぜひご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 浅野議員。
◆13番(浅野文直) ただいまの答弁から,国,県との協議,また湘南地区や三浦半島地区からの通勤・通学者などの利便性向上も図った全県的立場からの選定であるとのことでありますので,当然のことながら,支所開設後は,川崎支所利用者が,川崎市民はもとより,他地区の人々も多く利用されるはずであります。しばらく見守らせていただきますが,行政側も,どの地域の方がどの程度利用されているか,しっかり把握していただけるよう要望しておきます。
次に,公園緑地の苦情解決と市民コミュニケーションの場としてのドッグランについて,環境局長,健康福祉局長にお尋ねいたします。まず,環境局長に,公園緑地の維持管理に対して,市民からの苦情の件数と主な内容,また,そうした苦情への対処方法と成果についてお尋ねいたします。
○副議長(佐藤忠次) 環境局長。
◎環境局長(瀧田浩) 公園緑地の維持管理に対する市民からの苦情,要望についてのご質問でございますが,公園緑地に関する市民からの苦情,要望は,電話,来訪,市長への手紙等によりまして,毎年2,000件以上あり,昨年は3,000件を超えるなど,年々ふえております。主な内容といたしましては,樹木の剪定や草刈り,施設の補修を中心に,害虫,ごみ,野宿生活者,ペットなどについてでございます。そうした苦情,要望に対しましては,できるだけご本人と連絡をとりながら,早い解決に向けて努力をしております。しかしながら,ふえ続ける苦情,要望の中で,特に野宿生活者やごみの投棄,騒音などの公園の利用方法に起因する問題への対応に追われているのが現状でございます。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 浅野議員。
◆13番(浅野文直) ただいまの答弁より,苦情処理の難しさがうかがえるかと思い,日々の努力に敬意を表します。
次に,健康福祉局長に,さきの苦情に出てきました犬などのペットについて,ここ数十年にわたる畜犬登録数の推移と,動物を通じて市民相互の交流と触れ合いの場についてどのような事業を行ってきたのか,お尋ねいたします。
○副議長(佐藤忠次) 健康福祉局長。
◎健康福祉局長(蟹江徹也) 犬の登録数の推移及び動物と市民の交流についてのご質問でございますが,初めに,犬の登録数の推移につきましては,昭和50年度で2万2,438頭,平成元年度は2万7,636頭,平成10年度に3万1,601頭と増加の傾向にございます。
次に,動物と市民との交流についてでございますが,動物愛護への意識の高揚や,動物と触れ合うことによって精神的な安定を図ることを目的とした動物愛護事業の一環といたしまして,動物愛護センターでは,犬,ウサギ,モルモット等の動物と触れ合う広場を常時開放するとともに,動物と触れ合う機会を多くするために,保育園,小学校,老人福祉施設等を訪問する動物ふれあい教室を,おおむね年110回開催し,8,000人程度の参加を得ております。また,動物の保護及び管理に関する法律に定められております9月20日から26日の動物愛護週間の期間中に動物愛護フェアを開催いたしまして,毎年約3,000人の市民の方々の参加をいただき,動物愛護についての理解と関心を深めていただいております。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 浅野議員。
◆13番(浅野文直) ただいまの答弁から,市内には実にたくさんの犬がペットとして飼われていること,また,市民の多くが動物との触れ合いや交流を求めていることがわかりました。私も犬を飼っており,朝夕の散歩の際に,見ず知らずの人々と犬を通じて会話が始まり,交流が始まったことが幾度となくあります。都市で生活する人々は,動物,特に犬,猫を通じて寂しさを紛らわしたりしているケースが多くあるのではないかと思われるのです。ここ最近の日本にあっては,12人に1人が犬を飼っているとも,5軒に1軒が犬を飼っているとも言われております。では,これだけたくさんの犬がいる現状にもかかわらず,都市部では散歩の場所も余りないため,土曜日,日曜日は公園に愛犬を連れてきて遊ばせる方が必然的に多くなり,これが環境局への苦情の原因にもなっております。飼い主のエチケットも当然求められますが,むしろ犬を通じたコミュニケーションとして,地域コミュニティーづくりの橋渡し役にもなるのではないでしょうか。
最近では,外国では当然のことながら,日本国内においても,ドッグランという,犬のフリーリード,いわゆる首ひもなしの運動場の設置と整備が進められてきております。このドックランとは,公園内の一部にさくを設け,10項目程度のルールとマナーの中で,犬同士,飼い主同士が交流を図れるといったものでして,私は,都市部だからこそ,川崎市においてもできる限り早期に条例の改正も含めたドッグランの設置が必要と考えており,そこで,まず試験的に,例えば東高根森林公園の一部などを利用したドッグラン整備の検討があってもよいかと提案したく思いますが,公園緑地の苦情解決と市民コミュニケーション促進という観点から,環境局長の見解をお尋ねいたします。
○副議長(佐藤忠次) 環境局長。
◎環境局長(瀧田浩) 公園内におけるドッグランの設置についてのご質問でございますが,ご指摘のように,市民相互間のコミュニケーションや公園利用の新たな利用のあり方といった面からも,大変意義あるご提案と存じますが,神奈川県動物保護管理条例及び川崎市飼い犬等の飼養管理に関する条例のほか,川崎市都市公園条例により,公園内での犬の運動は,他の利用者に迷惑をかける行為として現状では制限されております。したがいまして,ご指摘のドッグランの設置につきましては,今後,他都市の状況などを参考にしながら調査研究をしてまいりたいと存じます。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 浅野議員。
◆13番(浅野文直) ただいまの答弁より,調査研究を進めていただけるということでありますが,私も本日の質問をスタートとして,一刻も早く検討,設置となるように条例との整合性なども研究してまいる所存でありますので,今後,関係各局にて前向きに研究,検討していただき,他都市の状況を参考にするのではなく,他都市に先駆け,川崎市が参考になるようドックランの検討,設置をし,犬を好きな人も嫌いな人も公園を快適に,清潔に利用できるよう強く要望いたします。
以上で質問を終わります。