[平成11年 決算審査特別委員会(企業会計)]-[09月22日-05号]-P.44
◆委員(浅野文直)
◆浅野文直 委員 私は,女性乗務員採用について交通局長に,また,市立病院における地域医療連携及び財政状況について健康福祉局長に,一問一答にて順次伺います。
まず,交通局長に伺います。女性の社会参加が一時期に比べ著しく進み,就労の場も拡大してきています。そうした中,交通局においても女性乗務員を採用しているとのことでありますが,採用に至る経過と現状を伺います。
◎市川悦也 交通局長 女性乗務員の採用経過についてのご質問でございますが,男女雇用機会均等法の趣旨から,平成5年11月に局内に女性乗務員採用検討委員会を設置し,検討を重ね,平成9年度の乗務員採用募集から資格要件としての男性を削除し,女性に対しての職域の拡大を図ってきたところでございます。なお,現在3名の女性乗務員が上平間営業所に勤務をしております。以上でございます。
◆浅野文直 委員 ただいまの答弁より,3名の乗務員が勤務しているとのことでありますが,私が市民の方々から聞いている範囲では,応対が優しいなど好評であります。女性乗務員に対して利用者からはどのような声が寄せられているのか,また,局としてはどのように評価しているのか,率直に伺います。
◎市川悦也 交通局長 女性乗務員に対する評価についてのご質問でございますが,利用者からは電話や手紙などで,言葉遣いが優しく応対が親切で安心して乗車ができるなど,多くのお褒めの言葉が寄せられてございます。交通局といたしましても,女性のソフトな対応が市バスのイメージアップに貢献しているものと考えております。以上でございます。
◆浅野文直 委員 ただいまの答弁より,利用者にとっても快適であり,局としても交通事業のイメージアップにつながっているとのことで,大変すばらしいことであると思います。採用直後だけでなく,今後もこうした声が寄せられるよう,親切で安全な女性乗務員であるよう望みます。
次に,川崎新時代2010プランで目指す男女共同参画社会の形成に向けても,今後,意欲のある女性乗務員が快適に働き続けることができる職場環境や施設の改善等を含めた条件整備をどのように進められるのか,また,これらを踏まえて今後の乗務員採用方針について伺います。
◎市川悦也 交通局長 女性乗務員の今後の採用方針についてのご質問でございますが,女性乗務員の採用に当たりましては,控室,更衣室等の職場環境整備が必要となりますが,既に整備を終えている塩浜営業所に引き続き,他の営業所につきましても環境整備を図り,女性乗務員の採用拡大に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◆浅野文直 委員 答弁ありがとうございます。今後も快適な市バスを目指して頑張ってください。
続いて,健康福祉局長に伺います。川崎病院整備事業は,平成11年度中の完成を目指しており,井田病院につきましては,かわさき総合ケアセンターが完成し,オープンしたところであります。近年は患者の医療ニーズがどちらかといえば大病院志向の傾向になっていることが指摘されておりますが,外来診療を受ける方々から,診察の待ち時間が余りにも長過ぎるとの声を私も耳にいたします。このことは慢性の病気の方も,緊急を要する病気の方や高度な医療を必要とする病気の方も同じ手続が必要とされるため,いろいろな問題が指摘されるところであります。川崎病院の整備に伴い,こうした待ち時間の短縮についてはどのように対策を講じていくのか,伺います。
◎蟹江徹也 健康福祉局長 川崎病院の診療の待ち時間についてのご質問でございますが,現在,外来の会計窓口での待ち時間は約20分程度でございまして,会計支払い後の待ち時間は約40分程度となっております。
待ち時間が長くなっている原因でございますが,現在,外来棟を建設中のため,外来部分のオーダリングシステムがまだ稼働しておりませんので,医師が診察時に出す薬の処方せんを再度会計窓口で代行入力した後,調剤を行っているためでございます。外来棟開設後はオーダリングシステムがフル稼働いたしますので,医師が診察時に出す処方せんが即調剤システムに連動いたしますので,待ち時間はほとんどなくなり,大幅な改善がされるものと考えております。以上でございます。
◆浅野文直 委員 待ち時間の短縮について幾つかの改善策が示されましたが,同時に,診療所と病院がそれぞれの機能分担,役割分担を円滑に進めていくことも時間短縮に対する方策として,また,丁寧でゆったりとした診察を受けるためにも重要なことと考えます。
また,地域医療連携や病診連携の強化が叫ばれておりますが,市立病院は公立病院としてこの課題に積極的に取り組むべきと考えます。そこで,地域医療連携の推進に向けたこれまでの本市の取り組み状況について伺います。
◎蟹江徹也 健康福祉局長 地域医療連携についてのご質問でございますが,地域全体の医療水準の向上と,市民への医療サービスの向上,限られた医療資源の効率的活用から,地域医療連携は不可欠と考えております。両病院では地域開業医との交流を深めるため,症例検討会などを開いておりまして,井田病院におきましては,総合ケアセンターを中心として6診療所と24時間連携を契約いたしまして,必要な入院に応需しております。現在,他の診療所等からの紹介患者につきましては,その都度,各医師が対応している状況でございます。また,川崎病院でも地域医療部を中心に地域との連携を図っているところでございます。今後は関係団体との協議を進め,地域医療連携のための窓口機能の整備に努めてまいります。以上でございます。
◆浅野文直 委員 次に,平成10年4月に施行されました第3次医療法改正におきまして,地域医療連携を担う新しいタイプの病院として,地域医療支援病院の制度が創設されましたが,その業務内容と指定についての検討状況,本市の取り組み方針を具体的にお示しください。
◎蟹江徹也 健康福祉局長 地域医療支援病院についてのご質問でございますが,その承認の要件といたしましては,病床規模が原則として200床以上,初診患者に対する紹介患者及び緊急患者の割合が80%以上であることのほか,他の医療機関から紹介された患者への医療の提供,病院施設の共同利用,救急医療の提供,地域医療の医療従事者に対する生涯教育の研修などがございます。こうした要件の中で,紹介率が80%以上という要件は,実質的には救急の場合以外は紹介状が必要ということになり,市民が受診する際に煩わしさが伴うという側面もございますので,既存の両病院は,従来からの運営の経緯もございまして,指定を受けるのがなかなか難しいものと考えております。また,北部医療施設が地域医療支援病院の指定を受けることにつきましては,慎重な検討が必要であると考えているところでございます。以上でございます。
◆浅野文直 委員 続いて,北部病院についてでありますが,今年度基本計画を策定し,来年度から基本設計並びに実施設計に入られると聞いております。病院である以上は医療施設の充実ももちろん大切でありますが,イメージ的な面からは入院患者や外来者にとっていやしと安全の場としてふさわしい病院建設が望まれるのではないでしょうか。今後の設計に当たっては,ソフト面の充実もさることながら,こうした点にも配慮したデザインについて考えを伺います。
◎蟹江徹也 健康福祉局長 北部医療施設のデザイン等についてのご質問でございますが,建物の外観は医療機能そのものに直接かかわるものではございませんが,施設全体のイメージを端的にあらわすものとして大切な要素であると考えております。その点,北部医療施設につきましては,更地に新設するため,設計上の自由度は高いものと考えております。基本構想の中でお示しいたしましたように,北部医療施設の整備に当たりましては,21世紀に開設する医療施設として,市民の健康を守り,安心を与える病院づくり,地域社会に根差し,地域社会に開かれた病院づくりなどとともに,いやしの場としての病院づくりを基本理念に掲げております。
いやしの場にふさわしい病院づくりにつきましては,医療サービスに直接かかわるものはもとより,施設にも快適な療養環境の実現,障害者やお年寄りを初め,利用されるすべての市民にやさしい病院づくりに努めるとともに,建物デザイン等についても基本設計,実施設計を行う中で十分配慮してまいりたいと考えております。以上でございます。
◆浅野文直 委員 ただいま答弁をいただきまして,ぜひ北部医療施設がいやしの場となるよう期待いたします。
最後に,関連して病院事業の財政状況について伺います。今年度の総収支は8億6,358万円の純損失を計上することとなりました。さらに,財政状況についてもなお多額の累積欠損金を抱えた状況にあります。質問の冒頭にも触れたとおり,川崎病院整備事業も今年度中の完成を目指しており,井田病院ではかわさき総合ケアセンターがオープンいたしました。これらの事業は主要財源を企業債で賄うため,企業債残高の急増は避けられない状況にあります。医療水準の維持向上を図ると同時に,経営改善と経費節減にも努めていかねばなりません。厳しい経営環境でありますが,今後の考え方を伺います。
◎蟹江徹也 健康福祉局長 財政状況についてのご質問でございますが,近年,医療を取り巻く環境が一段と厳しさを増す中で,本市病院事業におきましても収支の悪化,企業債残高の増加等の課題を抱え,今後の経営につきましては一段と難しいかじ取りを求められております。このような状況の中で地域の基幹病院としての役割を担い,市民に対しまして高度で良質な医療の提供を続けるためには,経営基盤を強化し,経営の健全化を確保することが不可欠でございます。そのため,患者サービスの充実,未収金の発生防止等に努め,可能な限りの収入を確保するとともに,職員一人一人が経営意識を高め,事業全般にわたる経費節減に向けさらに努力してまいりたいと考えております。以上でございます。
◆浅野文直 委員 以上で質問を終わります。